目次
AKAI ProfessionalはMPCソフトウェア対応MIDIコントローラとして新たにラインナップに加わる「MPC STUDIO 2」を発表しました。こちらは過去にリリースされた「MPC STUDIOシリーズ」の後継機種にあたり、2012年の発売からおよそ9年、そして2016年の「MPC STUDIO BLACK」の発売からおよそ5年の時を得てカムバックする形となります。
MPC伝統の操作感を凝縮させつつ、持ち運びに優れたポータビリティな本体はそのままに、PCベースでの直感的なMPCの操作が指一本でできるタッチストリップを新たに搭載。
価格も29,800円(込)と大変リーズナブルなMIDIコントローラとなっております。
MPC STUDIO 2について

MPCのラインナップに新たに加わるMPC STUDIO 2は現代の音楽クリエイターにハイクラスな音楽制作とレコーディングシステムを提供します。
AKAI Professional 公式サイトより
MPC STUDIO 2は音楽制作のプロセスにおいて、その直感的な操作によりこれまで以上の高いレベルでの制作を可能にします。Mac/PCに対応するDAWソフトウェア「MPC2デスクトップソフトウェア」との組み合わせは、第一線で活躍するビートメーカーと音楽プロデューサーに向けトータルな制作パッケージを提供します。
※オーディオインターフェイスの機能はございません。
MPCのパフォーマンスとコントロール

RGBバックライトLEDを搭載した16個のフルサイズ・パッドは、ベロシティー、アフタータッチに対応。パフォーマンスを最適化し、ベロシティーとパッドのグルーピングの正確なビジュアルフィードバックと共に、高い精度でパターン、ノート、コードなどを入力することができます。
また、新たに搭載されたタッチストリップは弦楽器やギターへのアーティキュレーションの追加やシンセサイザーのモジュレーションやピッチベンドの追加、ハイハット、スネア、エフェクトなどのノートリピート制御など新たな表現を実現し、パフォーマンスや楽曲制作の強力なツールとなります。

フルカラーLCDは、トラック名、プラグイン音源プリセットをスクロールし、カテゴリをブラウズ、エフェクト・パラメータの表示、またはサン プルのトリムやチョップをする際にユーザーが必要とする情報を視覚的にフィードバックします。コントローラに目を向け、音に集中することで作業をより効率的にします。さらに専用のMPCトランスポートコントロールとロケートボタンによる操作は作業効率を大幅に改善します。
MPCソフトウェアの統合とインスピレーション

MPC STUDIO 2は同じくAKAI ProfessionalでリリースされているDAWソフト「MPC 2 ソフトウェア」の対応コントローラとなり、このソフトとの組み合わせが最も親和性が高いMIDIコントローラとなります。
MPC 2は通常約11,000円ほどで購入する有償DAWソフトですが、MPC STUDIO 2では本体を購入するだけでソフトウェアが無償ダウンロードできる形で付属します!

Mac/PCに対応する「MPC2ソフトウェア」はMPC Studioシステムの中心となるソフトウェアです。ワークフローと機能はMPCを継承したもので、正確なオーディオサンプリング、タイトなMPCのグルーヴ、スイングとクオンタイズ、信頼のおけるMIDIシーケンシングと アレンジ機能を使用することができます。また、任意DAW上でVSTプラグインとして起動することも可能です。

MPC2のプラグイン・インストゥルメントには様々なサウンドとテクスチャを幅広くカバーした8個のプラグイン・インストゥルメント・エンジンを備えたコレクションを収録。
「AIR Music Tech」による最先端のサウンドの他、自動ボーカルピッチ補正ツール、多数のエフェクトプラグインが備わっています。

MPC 2 ソフトウェアには定番のMPCサウンドライブラリに加えて、高品質なサウンドコンテンツを多数収録。サンプルパックやソフトシンセのプリセットの販売サイト「LoopMasters」や、クラシックなヒップホップサウンドなどを提供する「RAWCUTZ」、さらにUKの人気ハウスレーベル「TOOLROOM」などといったクラブミュージック界のプロフェッショナルたちが手がけたサウンドをMPC 2 ソフトウェアで使用することができます。
MPC 2 ソフトウェアのインストール方法についてはこちら
MPC STUDIO BLACKとの違いは?

2016年、ヘアライン仕上げのブラックアルミニウム製薄型ボディにタッチセンス対応の新型ノブを搭載した「MPC STUDIO BLACK」が発表され、共に人気機種として多くのMPCユーザーに愛用されてきました。今回満を辞して登場となるMPC STUDIO 2はどこが大きく変わったのかを大まかにピックアップ見ていきましょう。
価格が安い!

MPC STUDIO BLACKでは発売当時は¥45,630(込)、その後2019年に価格改定が行われ、最終価格は¥44,800(込)となりました。
今回発表されたMPC STUDIO 2ではその改定価格も下回る¥29,800(込)。さらにお買い求めやすいリーズナブルプライスとなりました。
MPC STUDIO 2には、本体の他にMPC2ソフトウェアや高品質なプラグイン音源やエフェクトの数々も無償で付属しているので、非常にお買い得となっております。
直感的に操作できるアサイナブル・タッチストリップを新搭載!

MPC STUDIO BLACKでは4つのQ-Linkノブが搭載されていましたが、MPC STUDIO 2ではそれらを取っ払い、ピッチベンドやノートリピートなど様々なコントロールにアサインできるタッチストリップを新搭載。より直感的に操作しやすくなり、便利なものとなっています。
もちろん従来通りQ-Linkの設定もOK♪
カラー液晶ディスプレイ搭載!

MPC STUDIO BLACKではワイドな画面が特徴でしたがMPC STUDIO 2では小さくなり、代わりにカラー液晶がダイヤル上に搭載。必要な情報だけを表示してくれるガイド的な役割となりました。
イメージとしては、Native Instruments社製の「MASCHINE MIKRO MK3」にも搭載されているあのディスプレイが最も近いですね!
主な特徴/製品仕様


- ノート、コード、パーカッションを使用し、表現力豊かなサウンド コントロールを実現するRGBバックライト付フルサイズ・ベロ シティ対応・ドラムパッド16個
- サンプルのブラウズ、波形の編集、パラメーターの調整を視覚的に確認できるカラー液晶ディスプレイ搭載
- ノブ、スライダー、パラメーターをリアルタイムでダイナミックに操作し、独自のシグネチャーサウンド生成を実現するタッチストリップコントローラー
- 3.5mmのMIDI I/Oで、外部MIDIデバイスやMIDIハードウェアとのシームレスなシンクを実現
- USBバスパワー駆動の可搬性に優れたコントローラー
- 無限の創造性を喚起し洗練されたレンダリングを実現するDAW、MPC2ソフトウェアを同梱
※オーディオインターフェイスの機能はございません。外部音声のサンプリングには、オーディオインターフェイスが別途必要となります。
Pads | (16) velocity- and pressure-sensitive pads, RGB-backlit (8) banks accessible via Pad Bank buttons Knobs |
Knobs | (1) 360°push encoder for display navigation and selection |
Touch Strip | (1) multi-function 5.5”(140 mm) touch-capacitive controller with LED indicators |
Buttons | (39) LED backlit dedicated function buttons |
Display | Full-colour LCD |
Connections | (1) 1⁄8-inch (3.5 mm) MIDI input (1) 1⁄8-inch (3.5 mm) MIDI output (1) USB Type-B port |
電源 | USBバスパワー |
サイズ (W x D x L) | 30.5 x 17.1 x 3.7cm |
重量 | 0.8kg |